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*1~4については、5月9日「その①」、5月10日「その②」を参照。

【5.消しゴム彫り】
下絵をトレーシングペーパーで消しゴムに転写後、カッターナイフ等で彫ります。

彫るときの留意点ですが、
①しゃちほこは、輪郭線の断面が底辺の長い台形に
②柴犬は、輪郭線の断面が垂直に
なるように彫ります。
『柴犬 物見遊山』ができるまで その③(柴犬ペンダント)_f0332658_1283932.jpg

①は一般的な消しゴムはんこの留意点です。②は型取りの原型として使うための留意点です。

彫りあがった消しゴムがこちら。
『柴犬 物見遊山』ができるまで その③(柴犬ペンダント)_f0332658_1284076.jpg

【6.ミール皿の下準備】
ミール皿はペンダントヘッドの土台です。

ミール皿には「金古美(アンティークのような風合い)」や「ロジウム(メッキのような風合い)」といった種類がありますが、私は主に「ロジウム」を使います。

ミール皿の底に白いアクリル絵の具で下地を作ります。
『柴犬 物見遊山』ができるまで その③(柴犬ペンダント)_f0332658_1284095.jpg

絵の具を塗らない場合、画面全体が暗い色調になります。

アクリル絵の具は乾きが早く耐水性に優れているため、後工程でレジン液(プラスティックのように硬化する液体)を使用するのに便利です。

(続く)
『柴犬 物見遊山』は作業と同時進行にて更新していきますので、別作品をご紹介します。

今年は関東も大雪に見舞われました。

交通混乱など我々の生活にも影響が出ましたが、ポチさんの生活においても例外ではありません。

目が悪いポチさんにとって雪で分かり難い道を散歩するのは大変だったと思います。
雪上の柴犬(柴犬ペンダント)_f0332658_1544133.jpg

雨合羽に身を包み、散歩に出かけるところです。

大通りや日向の道は雪が少なく歩きやすいのですが、日陰など雪が残る場所では、できるだけ匂いを捉えようと鼻先や顎下を雪まみれにしながら歩くポチさん。

疲れると立ち止まって自主的に休み、体力が回復するとまた頑張って歩き出してくれました。

そんな頑張る姿を何か形にしたい。

そう思いながら作ったのがこの作品です。
雪上の柴犬(柴犬ペンダント)_f0332658_1544211.jpg

鼻や足を雪だらけにしながらも、雪にも負けず前を見る柴犬。

少しオーバーですが、高齢犬とって足場が悪く冷たい雪道というのはそのぐらいの「困難」だったのではないかと思います。

ポチさんだけではなく、他の銀柴・高齢犬が頑張って雪道を歩いていたのではないでしょうか。

この大雪を乗り越えた全国の高齢犬を称えたい、そんな思いをこめた作品です。
ポチさんとの散歩中に見つけた花。
高齢犬 夏準備(銀柴・レビュー)_f0332658_7144324.jpg

口髭を生やしたおじさんのよう。

さて、20度を超える日もある最近。

これからもっと暑くなるので、ポチさんの夏用品を揃えました。

まずはこちら。
高齢犬 夏準備(銀柴・レビュー)_f0332658_7144362.jpg

涼感マット。

これまでの夏用マットが大分くたびれてました。

そこで「快適温度を保ち、冷え過ぎす高齢の子にもおすすめ」という涼感マットを購入。

デザインも夏らしくマリンボーダー柄です。

問題はポチさんが気に入ってくれるかどうかですが…
高齢犬 夏準備(銀柴・レビュー)_f0332658_7144448.jpg

大丈夫そう?
高齢犬 夏準備(銀柴・レビュー)_f0332658_7144411.jpg

大丈夫そう!

家で過ごす夏の日もこれで快適です。
# by inutoma | 2014-05-11 07:10 | 柴犬
✳︎1〜3は2014年5月9日「柴犬 物見遊山」が出来るまで その①(消しゴムはんこ)を参照。

【4.下絵描き】
はんこの下絵を描きます。

留意点は2つです。
①あまり細かくしないこと
②ミール皿に収まる大きさにすること

紙が丸まらずトレーシングペーパーでなぞり易いため、下絵をB4コピー紙に描くことが多いです。

まずは柴犬。
「柴犬 物見遊山」が出来るまで その②(柴犬ペンダント)_f0332658_1110583.jpg

枠線はミール皿の大きさです。

次はしゃちほこ。
「柴犬 物見遊山」が出来るまで その②(柴犬ペンダント)_f0332658_11105986.jpg

実物は全身金一色ですね。

一色の物をはんこにするのは意外と悩むものです。

見たままに掘ると、「輪郭だけ彫る」または「輪郭だけ残す」ことになります。

すると印面が「インク」または「白抜き」ばかりになり、アクセントが足りないことも。

そのため、アクセントとして(実物とは違いますが)自分の判断/センスで、白抜きを作る必要があります。

その辺りも考えつつ下絵を描いてます。

ちなみに今回はこんな感じでヒレを白抜きにしました。
「柴犬 物見遊山」が出来るまで その②(柴犬ペンダント)_f0332658_1111081.jpg

(続く)
5月6日にも紹介しましたが、「柴犬 物見遊山」の作成プロセスを少し書いていきたいと思います。

【1.前提条件】
まず、「柴犬 物見遊山」には以下の物理的な制限があります。
・2cm×3cmのペンダンドヘッド(ミール皿)に収まるデザインであること
・彫れる範囲の細かさであること

また「物見遊山」であるため、モチーフが名所・名物であることが必要になります。

そのため、主題は「2×3の消しゴムで再現できる」×「名所・名物」を探すことになります。


【2.イメージ作り】
以上を前提条件として、具体的なテーマ選定では
①作成したいイメージを最初につくり、
②2×3内で再現するための工夫
をします。

作成中の『柴犬 物見遊山 名古屋しゃちほこ編(仮題)』は、こんなイメージからスタートしています。
「柴犬 物見遊山」が出来るまで その①(柴犬ペンダント)_f0332658_1634166.jpg

メモ書きのため雑ですが、左が「柴犬」、右が「しゃちほこ」です。

「柴犬が遊びに誘うときの前傾姿勢」と「しゃちほこの姿勢」を対比させようというものです。


【3.ブラッシュアップ】
しかし、このまま2×3に当て嵌めると柴犬もしゃちほこも1×0.5以下の極小になるため、さらに工夫していくことになります。

(続く)