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前回の「柴犬 桃太郎」(7月31日記事参照)を彫っている途中ですが、別の図案も作成しました。
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奈良県明日香村の有名な遺構、「亀石」。
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その亀石のうえで柴犬がのんびりと寝そべって遊んでいる絵です。

デザインの関係で柴犬と亀石の縮尺を変えており、実物はこれ以上に大きいです。

何の目的で亀石が造られたのかは謎ですが、古代から現代まで明日香の地で悠然と時を過ごす姿は、亀の時間の流れにぴったりだと思った記憶があります。

そんな亀石が柴犬に何を語っているのか想像しながら描いた図案でした。
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我が家の高齢柴犬・ポチさんは視力がだいぶ弱まっています。

眼が悪いと水飲みの器も探せないため、私たちが指で器を叩いて鳴らし「ポチー、ポチー」と呼ばなければいけません。

家の中でもそうなのですから、一匹で外に出てしまったら中々家に帰ってこれないでしょう。

そんなポチさんを身近に見ているせいか、伊勢神宮をお参りして帰ってきた犬、いわゆる「おかげ犬」や「参宮犬」と呼ばれる犬たちがいたというのがとても不思議でした。

本書では昔の文献に当たりつつ、参宮犬の実態を明らかにしようと試みています。

【本書の目次】
序章 犬が拝礼した
第一章 「虚説」か「実説か」──明和八年、御蔭参り
第二章 単独で伊勢参宮
第三章 文政十三年の御蔭参りと「不思議」の正体
第四章 神宮と犬、千年の葛藤
第五章 ぞくぞく犬の伊勢参り
第六章 豚と牛の伊勢参り
第七章 長旅をする犬たち
終章 犬たちの文明開化

本書を通じて見えてくるのは、参宮犬を見守る人々の温かさです。

伊勢へ旅立った犬たちに食事や路銀を与え、寝床を用意し、宿場から宿場へ申し送りをする。

大神宮の御神威への畏怖もあったでしょうが、人の身でも大変な伊勢への旅路を主のために歩む犬の健気さに心を打たれた人も多かったのではないでしょうか。

街道に住まう人々の庇護・導きこそが参宮犬の秘密なのかもしれません。

また伊勢参りの話だけではなく、現代とは違い、特定の飼い主が存在することのほうが珍しく、「村犬」「町犬」として共同体の一員だった犬たちの往時の生活が垣間見れるのも本書の魅力です。

現代なら「ちょっとイイ話」的な話がたくさん載っていますので、癒されたい方には是非お勧めの一冊です。
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